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2014年6月度・史跡巡り
2014年6月 史跡巡り
6月17日(火) 福津市の散策
参加者12名
出発 ⇒ 福津市観光協会 ⇒ 宮地嶽神社・宮地嶽古墳 ⇒ 昼食(海しゃん)
⇒ 在自唐坊跡展示館 ⇒ 新原・奴山古墳群 ⇒ 津屋崎千軒街並み ⇒ 解散
5月に続きあいにくの小雨でしたが、世界遺産登録をめざす古墳群や神社
塩田で繁栄した江戸時代から続く街並みなど、幅広い時代の史跡を散策しました。
JR福間駅構内にある福津市観光協会で本日の案内をお願いしていたボランテア
ガイドの上坂(女性)・永松・久保さんのお三方と落ち合い、その先導で出発です。
宮地嶽神社
初詣でも有名な宮地嶽神社は、約1600年前の創建で、主祭神は神功皇后です。渡韓の折にこの地に滞在し、天神地祇を祀り祈願の上船出したとされています。写真のような長さ11m直径2.6m重さ3tの大しめ縄は、近くに保存されている大太鼓・大鈴と併せ「3つの日本一」だとか。製作に毎年1か月もかかるそうです。境内の「菖蒲まつり」は15日まででしたが、まだ菖蒲も少し残っていました。
日本一の大しめ縄
宮地嶽古墳(日本最大級の巨石古墳・国指定史跡)
神社の裏手にまわると奥の宮八社があります。すべてまわれば大願が叶うと言われていますが、恋心を叶える5番社「恋の宮」(濡髪大明神)の前ではやはり?みんな賑やかでした。3番社の不動神社は災害を除く不動明王を祀りますが、なんと珍しいことに古墳の横穴式石室がそのまま神社になっていました。6世紀末から7世紀初めの古墳で、石室の全長は23mもなります。またこの近辺は地下の正倉院と言われ、約300点の刀装具や馬具などが出土し、うち20点が国宝に指定されているそうです。
宮地嶽古墳
~~~~~~~~~~~~ 本日の昼食~~~~~~~~~~~
ガイドさんお勧めで、市役所津屋崎庁舎の近くの「海しゃん」で昼食です。
「海しゃん」の日替わり定食 (1080円)
*これにご飯とアサリの貝汁が付きます
在自唐坊跡(あらじとうぼう)展示館
全国的にも珍しい校舎内の遺跡展示館。
津屋崎小学校内の唐坊跡展示室
「唐坊跡」は、12世紀頃の宋の貿易商人によって形成された中国人街の遺跡です。津屋崎小学校の校舎建設時に発見されたもので、そのまま校舎入口に保存してあります。展示館には、津屋崎周辺での古代から近世までの発掘品やパネル説明板も設置され、在校生は毎日歴史の勉強ができます。授業の邪魔にならないように、静かに見学しました。
新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群(国指定史跡)
国道495号線沿いには、胸形君一族の墓と思われるたくさんの古墳群(津屋崎古墳群)が連なっていますが、新原・奴山地区の丘陵には特に多くの古墳が密集しています。この地区では5世紀前半から6世紀後半にかけて造られた前方後円墳5基や方墳1基、円墳53基が発見され、うち41基が現存します。44号墳の石棚をもつ横穴式石室から出土した鉋型鉄製品や国内最大の鋸などは、朝鮮半島とのつながりをうかがわせるものです。また直径17mの21号墳丘には、鎌倉時代の板碑群があり、柱状の玄武岩を立て、仏像や梵字などが彫刻されています(県指定有形文化財)。古墳群は、宗像・沖ノ島と関連遺産群として、世界文化遺産への登録をめざしています。
田んぼの中に連なる古墳群の一部
21号墳丘(林の中に板碑群)
津屋崎千軒の街並み
津屋崎地域は、昔「海ノ中道」と呼ばれる南北に細長い半島が入り込んだ入り江を抱いていました。時が経つにつれ次第に砂がたまり浅くなった入り江は、寛文年間(約300年前)に干拓され、広い田畑と塩田が作られ、以後数度の干拓で現在の地勢が形成されています。
津屋崎千軒は、海上交易と塩田により「繁栄している町」という表現で、芦屋・下関千軒と並び称されました。たびたびの大火事で江戸時代からの建物はほとんど残っていないものの、藍の家(現在は藍染体験会場・ギャラリーとして保存)周辺では今でも当時の面影をしのぶことができます。明治・大正と変わる時代の中で、活気あふれた港町の様子を今に伝える津屋崎千軒は、平成18年に水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれています。
街並み内には、黒田官兵衛の弟養心公の住居跡(殿屋敷)や長政の位牌が残る「垣の内観音」善福寺など官兵衛ゆかりの見どころもありました。
藍の家
津屋崎千軒街並みで記念撮影
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
小雨の中熱心に説明していただいたガイドの皆さんありがとうございました。
雨も吹き飛ぶ楽しい散策ができました。
参加の皆さんお疲れ様でした。
6月17日(火) 福津市の散策
参加者12名
出発 ⇒ 福津市観光協会 ⇒ 宮地嶽神社・宮地嶽古墳 ⇒ 昼食(海しゃん)
⇒ 在自唐坊跡展示館 ⇒ 新原・奴山古墳群 ⇒ 津屋崎千軒街並み ⇒ 解散
5月に続きあいにくの小雨でしたが、世界遺産登録をめざす古墳群や神社
塩田で繁栄した江戸時代から続く街並みなど、幅広い時代の史跡を散策しました。
JR福間駅構内にある福津市観光協会で本日の案内をお願いしていたボランテア
ガイドの上坂(女性)・永松・久保さんのお三方と落ち合い、その先導で出発です。
宮地嶽神社
初詣でも有名な宮地嶽神社は、約1600年前の創建で、主祭神は神功皇后です。渡韓の折にこの地に滞在し、天神地祇を祀り祈願の上船出したとされています。写真のような長さ11m直径2.6m重さ3tの大しめ縄は、近くに保存されている大太鼓・大鈴と併せ「3つの日本一」だとか。製作に毎年1か月もかかるそうです。境内の「菖蒲まつり」は15日まででしたが、まだ菖蒲も少し残っていました。
日本一の大しめ縄
宮地嶽古墳(日本最大級の巨石古墳・国指定史跡)
神社の裏手にまわると奥の宮八社があります。すべてまわれば大願が叶うと言われていますが、恋心を叶える5番社「恋の宮」(濡髪大明神)の前ではやはり?みんな賑やかでした。3番社の不動神社は災害を除く不動明王を祀りますが、なんと珍しいことに古墳の横穴式石室がそのまま神社になっていました。6世紀末から7世紀初めの古墳で、石室の全長は23mもなります。またこの近辺は地下の正倉院と言われ、約300点の刀装具や馬具などが出土し、うち20点が国宝に指定されているそうです。
宮地嶽古墳
~~~~~~~~~~~~ 本日の昼食~~~~~~~~~~~
ガイドさんお勧めで、市役所津屋崎庁舎の近くの「海しゃん」で昼食です。
「海しゃん」の日替わり定食 (1080円)
*これにご飯とアサリの貝汁が付きます
在自唐坊跡(あらじとうぼう)展示館
全国的にも珍しい校舎内の遺跡展示館。
津屋崎小学校内の唐坊跡展示室
「唐坊跡」は、12世紀頃の宋の貿易商人によって形成された中国人街の遺跡です。津屋崎小学校の校舎建設時に発見されたもので、そのまま校舎入口に保存してあります。展示館には、津屋崎周辺での古代から近世までの発掘品やパネル説明板も設置され、在校生は毎日歴史の勉強ができます。授業の邪魔にならないように、静かに見学しました。
新原・奴山(しんばる・ぬやま)古墳群(国指定史跡)
国道495号線沿いには、胸形君一族の墓と思われるたくさんの古墳群(津屋崎古墳群)が連なっていますが、新原・奴山地区の丘陵には特に多くの古墳が密集しています。この地区では5世紀前半から6世紀後半にかけて造られた前方後円墳5基や方墳1基、円墳53基が発見され、うち41基が現存します。44号墳の石棚をもつ横穴式石室から出土した鉋型鉄製品や国内最大の鋸などは、朝鮮半島とのつながりをうかがわせるものです。また直径17mの21号墳丘には、鎌倉時代の板碑群があり、柱状の玄武岩を立て、仏像や梵字などが彫刻されています(県指定有形文化財)。古墳群は、宗像・沖ノ島と関連遺産群として、世界文化遺産への登録をめざしています。
田んぼの中に連なる古墳群の一部
21号墳丘(林の中に板碑群)
津屋崎千軒の街並み
津屋崎地域は、昔「海ノ中道」と呼ばれる南北に細長い半島が入り込んだ入り江を抱いていました。時が経つにつれ次第に砂がたまり浅くなった入り江は、寛文年間(約300年前)に干拓され、広い田畑と塩田が作られ、以後数度の干拓で現在の地勢が形成されています。
津屋崎千軒は、海上交易と塩田により「繁栄している町」という表現で、芦屋・下関千軒と並び称されました。たびたびの大火事で江戸時代からの建物はほとんど残っていないものの、藍の家(現在は藍染体験会場・ギャラリーとして保存)周辺では今でも当時の面影をしのぶことができます。明治・大正と変わる時代の中で、活気あふれた港町の様子を今に伝える津屋崎千軒は、平成18年に水産庁の「未来に残したい漁業漁村の歴史文化財百選」に選ばれています。
街並み内には、黒田官兵衛の弟養心公の住居跡(殿屋敷)や長政の位牌が残る「垣の内観音」善福寺など官兵衛ゆかりの見どころもありました。
藍の家
津屋崎千軒街並みで記念撮影
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
小雨の中熱心に説明していただいたガイドの皆さんありがとうございました。
雨も吹き飛ぶ楽しい散策ができました。
参加の皆さんお疲れ様でした。
by Fukuoka-heguri
| 2014-06-17 16:19
| 史跡巡り
|
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