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2016年2月度 史跡巡り(小城市)
2016年 2月度 史跡巡り
2016年 2月16日(火)8時30分~16時30分 曇り時々小雪
九州の小京都「小城市の歴史散策」、 参加者 9名
史跡めぐり行程
出発 ⇒ JR小城駅前 ⇒ 土生遺跡 ⇒ 小城市歴史資料館 ⇒ 星巌寺 ⇒ 光勝寺⇒
昼食(増田羊羹本舗)⇒ 天山酒造酒蔵 ⇒ 須賀神社 ⇒ 羊羹資料館 ⇒ 解散
昨夜からの急な冷え込みで、心配された通り三瀬有料道路は凍結してチェーン規制がかかったため、急きょ車も2台にして、唐津・多久経由の行程に変更しました。時折雨混じりの霙も降りましたが晴れ間も覗いたりして、最後まで散策には影響もなく幸いでした。
JR小城駅前で待ち合わせた「小城市観光ボランティアガイドの会」の田尻会長には、寒い中を少しお待たせすることになりました。
後から3名のガイドの方(女性)も加わり、九州の小京都と呼ばれる風情溢れる町並みと歴史や名物の羊羹などを元気に堪能しました。
土生(はぶ)遺跡(国史跡)
小城駅南側、すぐ近くの土生遺跡から散策開始です。土生遺跡は、佐賀平野西部で最大規模とされる弥生時代中期の農耕集落遺跡で、竪穴式住居跡や高床式倉庫が体験できる公園になっています。
小城市立歴史資料館
次の小城市立歴史資料館で、3名の元気な女性ガイドの皆さんがお待ちでした。館内では、10分ほど小城の歴史についてビデオで勉強してから、学芸員の方に案内していただきました。 豊かな自然と天山からの清らかな伏流水に恵まれた小城は、2万年前から人が住み始め、鎌倉時代に千葉氏が幕府から派遣されて千葉城を築き繁栄しましたが、内紛で龍造寺氏に取って代わられ、更に江戸時代は鍋島の支藩として11代続きました。折々の歴史が町の景観に溶け込み、名物の羊羹やホタルの里として今も親しまれています。
資料館内の説明
星巌寺(せいがんじ)
車で数分の祥光山星巌寺に移動しました。星巌寺は黄檗宗の寺で、小城鍋島藩2代目藩主直能公が、初代元茂公の菩提寺として発願し、貞享元年(1684年)3代元武公の時に建立されました。現在は、本堂は焼失し中国風の桜門しか残っていません。中では穏やかな顔をした五百羅漢が静かに思索に耽っています。
星巌寺の桜門
数は減った五百羅漢
初代元茂公夫妻の墓
白塀の奥が小城鍋島家の初代から11代までの歴代藩主一族(3,6,9代除く)の墓所になっており、様々な形のお墓が敷地一杯に厳かに並んでいました。
光勝寺(こうしょうじ)
東の山手にある松尾山光勝寺は、日蓮宗の鎮西総本山とされる由緒ある寺院です。坂の途中の古い桜門の前で車を降りて説明を受けました。
光勝寺楼門
楼門脇を抜けて本堂まで車で登れますが、全員苔むした石段を歩くことにしました。
光勝寺本堂
石碑の右が本堂左は恩師堂
1317年に千葉氏3代藩主が千葉から分霊創建した寺で、現在の本堂は江戸後期に再建されたものとか。日蓮宗らしい大きな「本堂」と日蓮上人を祀る「恩師堂」が並び、庭の中央にはびっくりするようなどでかい石碑が鎮座しています。庭の一角には、加藤清正もお参りしたという「鬼子母神清正公堂」がありました。
創建者 千葉胤貞の墓
本堂裏手の山際には、ひっそりと創健者の千葉胤貞が眠っていました。
本日の昼食
増田羊羹本舗
増田和定食(1080円)
長崎街道の本通りに戻って、藁葺き屋根で明治造りの和風座敷のある「増田羊羹本舗」で昼食です。市内には羊羹屋は数十軒もあるそうですが食事処は少なく、まさかと思うところで食事ができました。品数も多くそれぞれに美味しいお料理に満足しました。
天山酒造酒蔵
天山酒造は126年前から酒造りを始め、現建物は築103年にもなるそうです。驚いたのは酒造りだけでなく建築部門も持っているそうで、蔵も明治・大正・昭和と各時代に増設され、古い道具も家具や建材に再利用されています。昭和蔵の屋根の瓦の数のクイズがありましたが、約2万枚とか。
雪をかぶる秀峰天山から吹き下ろす寒気と清らかな水に良質な米という恵まれた環境が、小城の銘酒を生み出しています。
手前から昭和・大正・明治蔵
銘酒天山
造る手間や材料などから、純米大吟醸の高価なのがよくわかりました。「大吟醸」や「しぼりたて生」などテイスティングして(運転手さん以外)お土産に購入しました。
須賀神社
山頂千葉城址の須賀神社
小城市眺望(手前は村岡屋本舗) 赤い橋を渡って、156段の石段を登ると須賀神社です。なだらかな脇道もありましたが全員見栄を張って?階段を登りました。一段一段が高く、思ったより疲れました。山上は鎌倉時代の千葉氏の居城千葉城でした。須賀神社は1316年に千葉城を築造した千葉胤貞が建立しました。今年700年になります。その名のとおり素戔嗚命が祭神で、古くは祇園社と呼ばれました。前の川もホタルで賑わう祇園川です。山上から見る町の眺望は素晴らしものでした。
ガイドさん達も一緒に太閤腰掛石で記念撮影
村岡総本舗羊羹資料館
小城羊羹の老舗村岡総本舗が昭和16年に砂糖蔵として建設した建物2階を、羊羹に関する資料館として使っています。建物は国の有形登録文化財で、22世紀に残す佐賀県遺産になっているそうです。羊羹造りの工程や貴重な当時の道具が展示されています。
当時の羊羹造り道具 1階茶室でおいしい抹茶と羊羹をいただきながら、羊羹造りのビデオも視聴しました。
予定より若干早く終わりましたが、神社駐車場で解散とし、ガイドの皆さんとお別れです。寒い中にもかかわらず、場所ごとに交代で元気な説明をしていただきました。小京都の名前に恥じない静かで落ち着いた素敵な小城でした。ありがとうございました。
気温も上がり帰路は三瀬経由、お目当ての野菜直売所「マッちゃん」は残念ながら改装中でした。
お天気もまずまずで初参加の新人さんも加わり賑やかな史跡巡りでした。
参加の皆さんお疲れさまでした。
2016年 2月16日(火)8時30分~16時30分 曇り時々小雪
九州の小京都「小城市の歴史散策」、 参加者 9名
史跡めぐり行程
出発 ⇒ JR小城駅前 ⇒ 土生遺跡 ⇒ 小城市歴史資料館 ⇒ 星巌寺 ⇒ 光勝寺⇒
昼食(増田羊羹本舗)⇒ 天山酒造酒蔵 ⇒ 須賀神社 ⇒ 羊羹資料館 ⇒ 解散
昨夜からの急な冷え込みで、心配された通り三瀬有料道路は凍結してチェーン規制がかかったため、急きょ車も2台にして、唐津・多久経由の行程に変更しました。時折雨混じりの霙も降りましたが晴れ間も覗いたりして、最後まで散策には影響もなく幸いでした。
JR小城駅前で待ち合わせた「小城市観光ボランティアガイドの会」の田尻会長には、寒い中を少しお待たせすることになりました。
後から3名のガイドの方(女性)も加わり、九州の小京都と呼ばれる風情溢れる町並みと歴史や名物の羊羹などを元気に堪能しました。
土生(はぶ)遺跡(国史跡)
小城駅南側、すぐ近くの土生遺跡から散策開始です。土生遺跡は、佐賀平野西部で最大規模とされる弥生時代中期の農耕集落遺跡で、竪穴式住居跡や高床式倉庫が体験できる公園になっています。
小城市立歴史資料館
次の小城市立歴史資料館で、3名の元気な女性ガイドの皆さんがお待ちでした。館内では、10分ほど小城の歴史についてビデオで勉強してから、学芸員の方に案内していただきました。 豊かな自然と天山からの清らかな伏流水に恵まれた小城は、2万年前から人が住み始め、鎌倉時代に千葉氏が幕府から派遣されて千葉城を築き繁栄しましたが、内紛で龍造寺氏に取って代わられ、更に江戸時代は鍋島の支藩として11代続きました。折々の歴史が町の景観に溶け込み、名物の羊羹やホタルの里として今も親しまれています。
資料館内の説明
星巌寺(せいがんじ)
車で数分の祥光山星巌寺に移動しました。星巌寺は黄檗宗の寺で、小城鍋島藩2代目藩主直能公が、初代元茂公の菩提寺として発願し、貞享元年(1684年)3代元武公の時に建立されました。現在は、本堂は焼失し中国風の桜門しか残っていません。中では穏やかな顔をした五百羅漢が静かに思索に耽っています。
星巌寺の桜門
数は減った五百羅漢
初代元茂公夫妻の墓
白塀の奥が小城鍋島家の初代から11代までの歴代藩主一族(3,6,9代除く)の墓所になっており、様々な形のお墓が敷地一杯に厳かに並んでいました。
光勝寺(こうしょうじ)
東の山手にある松尾山光勝寺は、日蓮宗の鎮西総本山とされる由緒ある寺院です。坂の途中の古い桜門の前で車を降りて説明を受けました。
光勝寺楼門
楼門脇を抜けて本堂まで車で登れますが、全員苔むした石段を歩くことにしました。
光勝寺本堂
1317年に千葉氏3代藩主が千葉から分霊創建した寺で、現在の本堂は江戸後期に再建されたものとか。日蓮宗らしい大きな「本堂」と日蓮上人を祀る「恩師堂」が並び、庭の中央にはびっくりするようなどでかい石碑が鎮座しています。庭の一角には、加藤清正もお参りしたという「鬼子母神清正公堂」がありました。
創建者 千葉胤貞の墓
本堂裏手の山際には、ひっそりと創健者の千葉胤貞が眠っていました。
本日の昼食
増田羊羹本舗
長崎街道の本通りに戻って、藁葺き屋根で明治造りの和風座敷のある「増田羊羹本舗」で昼食です。市内には羊羹屋は数十軒もあるそうですが食事処は少なく、まさかと思うところで食事ができました。品数も多くそれぞれに美味しいお料理に満足しました。
天山酒造酒蔵
天山酒造は126年前から酒造りを始め、現建物は築103年にもなるそうです。驚いたのは酒造りだけでなく建築部門も持っているそうで、蔵も明治・大正・昭和と各時代に増設され、古い道具も家具や建材に再利用されています。昭和蔵の屋根の瓦の数のクイズがありましたが、約2万枚とか。
雪をかぶる秀峰天山から吹き下ろす寒気と清らかな水に良質な米という恵まれた環境が、小城の銘酒を生み出しています。
銘酒天山
造る手間や材料などから、純米大吟醸の高価なのがよくわかりました。「大吟醸」や「しぼりたて生」などテイスティングして(運転手さん以外)お土産に購入しました。
須賀神社
山頂千葉城址の須賀神社
ガイドさん達も一緒に太閤腰掛石で記念撮影
村岡総本舗羊羹資料館
小城羊羹の老舗村岡総本舗が昭和16年に砂糖蔵として建設した建物2階を、羊羹に関する資料館として使っています。建物は国の有形登録文化財で、22世紀に残す佐賀県遺産になっているそうです。羊羹造りの工程や貴重な当時の道具が展示されています。
予定より若干早く終わりましたが、神社駐車場で解散とし、ガイドの皆さんとお別れです。寒い中にもかかわらず、場所ごとに交代で元気な説明をしていただきました。小京都の名前に恥じない静かで落ち着いた素敵な小城でした。ありがとうございました。
気温も上がり帰路は三瀬経由、お目当ての野菜直売所「マッちゃん」は残念ながら改装中でした。
お天気もまずまずで初参加の新人さんも加わり賑やかな史跡巡りでした。
参加の皆さんお疲れさまでした。
by Fukuoka-heguri
| 2016-02-16 18:28
| 史跡巡り
|
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