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平成29年度 連絡協議会バス 研修
平成29年度 連絡協議会バス 研修
2017年 11月9日(木)8時30分~17時00分 快晴
日田市とその周辺
参加者34 名(野方 13、今宿10、姪浜8、今津3)
参加費 3,500円
[研修行程]
8:30 姪浜中央公園出発 ⇒ 10:00日田埋蔵文化財センタ
⇒ 10:50 豆田町散策(広瀬資料館他)⇒ 12:00 昼食 「いた屋本家」(ウナギ)
⇒ 13:30 大刀洗平和記念館 ⇒ 14 :30~15:50 キリンビール福岡工場
⇒ 16:50 姪浜中央公園解散
秋晴れの暖かい好天に恵まれました。直前キャンセルで昨年より数名少なくなりましたが、野方グループの参加者はいつになく多くなりました。糸島観光のバスで賑やかに日田へ向かいます。山田のPAでトイレ休憩後、日田埋蔵文化財センタに直行です。
日田は、2日後の11・12日が「天領祭り」というタイミングで人出も多く、その準備で慌ただしい豆田町内を、楽しいガイドさんの案内で歩きました。天領という独特の歴史を持つ日田の情緒ある風情を、満喫しました。午後は、筑前町の「大刀洗平和記念館」で、近世の痛ましい戦争の歴史も学びました。
昼食は、老舗のうなぎ屋の「せいろ蒸し」を堪能し、仕上げの生ビールの試飲で帰路のバスも心地よく、楽しいバス研修となりました。
日田埋蔵文化財センタ
少し山手のログハウスのような埋蔵文化財センタでは、学芸員の行時さんの案内で、常設展示と企画展「最新の発掘調査成果展」を見学しました。縄文時代から近世に至る日田の歴史がよくわかります。
入口には、約9万年前の阿蘇山の4回目の破壊的噴火(九州全域に及ぶ)による火砕流でなぎ倒されて、小野川の川底(現地は天然記念物指定)に埋没していた樹木(杉)が展示されています。発見樹木は、13種に及ぶそうで、変形し折れて焼け焦げていました。
豆田町の散策
ガイドは、観光協会の立花さん。衣装は他のガイドさんと異なり自分のオリジナルだそうで、これに自分で金魚の絵を入れた日田特産の下駄をはいて、時代がかった雰囲気で明るく元気で楽しい案内でした。
広瀬資料館
最初に、広瀬資料館に入ります。日田と言えば何といっても、江戸時代の高名な教育家、広瀬淡窓(1782~1856)と「咸宜園」です。
館長説明
広瀬一族
館内は、資料館館長さん自身の手慣れた説明で、淡窓の素晴らしさがよくわかりました。淡窓は、博多から移住した広瀬家の5代目三郎右衛門(博多屋)の長男として生まれ、1805年から講学を始め、文化14年(1817)に現在地に私塾「咸宜園」を開きました。今年がちょうど開塾200年になります。咸宜とは「詩経」の言葉で「ことごとくよろしい」という意味で、学歴・年齢・身分を問わない、門下生の個性を尊重した教育理念が込められています。門下生は、明治30年に閉塾するまで、全国(栃木以外)から約5000人もの人材が育っており、江戸期の最大規模の私塾でした。
葉室麟の小説「霖雨」にもでてきますが、家業の掛屋を継いだ弟の久兵衛も、商人ながら私欲を抑えて、新田開発や諸藩の財政改革にも貢献しました。対馬で朝鮮通信使の対応もやったことがあるそうです。一族はいずれも非凡な才を持っていたようです。
豆田御幸通り
豆田御幸通りから御幸橋を右に折れ、花月川添いを一新橋まで。そこからまた右に折れて、街並みをぐるりと一周巡りました。
紙の燈籠
竹灯籠
花月川は、先般の大洪水で溢れ土砂に埋もれてしまいました。一新橋の下は、今もかなり土砂が残っていました。橋の下には天領祭りで使うランタンや、門前には竹灯籠の準備が進んでいました。
岩屋薬舗日本丸館(国登録有形文化財)
安政2年開業(明治後期改築)の薬屋
草野本家(国指定重要文化財)
あいにく木曜日は定休日でした。
天領日田資料館
天領時代の歴代代官や代官所の資料等
展示してありました。
広瀬淡窓旧宅南家
淡窓の旧宅,広瀬家の隠家としていた。
~~~昼食 うなぎの「いた屋本家」~~~
町内に3軒あるあるうなぎ屋の一つで維新前からの創業160年との事。
せいろ蒸し
食事後は、日田に別れを告げて筑前町の方に向かいます。
大刀洗平和記念館
館内では、まず映像で大刀洗の悲痛な歴史を学び、館の田原さんのガイダンスのあと自由見学です。大刀洗には、大正8年から旧陸軍が東洋一を誇った飛行場を中心とする一大軍都が存在し、大きく発展しました。しかしそのために、昭和20年の米軍大空襲で壊滅的な被害を受け、民間人を含む大勢の命が奪われました。飛行場は特攻隊の中継基地として多くの特攻隊員を送り出した、切ない場所でもあります。尊い犠牲を忘れないために、平和へのメッセージの発信基地とすることが記念館のコンセプトだそうです。
零式艦上戦闘機
館内で唯一撮影が許されている、いわゆるゼロ戦です。世界で唯一の現存機だそうです。天井に展示されたB29の等身大模型から撮影しています。あまりにも違う機体の規模と展示位置は、いかにも哀れで蛇に睨まれたカエルのような気がしました。新館には、特攻関係の展示がありました。
キリンビール福岡工場
案内の吉村さん
平和記念館からすぐお隣の朝倉市馬場にある、キリンのビール工場見学です。
吉村さんの案内で、工場の概要やおいしい一番搾りの出来る工程を順に見学します。福岡工場は、1966年に、国内8番目の工場として稼働を開始しています。
毎日、大きなタンク2本分が出荷されるそうです。
素材の麦から、麦芽をつくり(製麦)、砕いて緩やかに温度を上げ「もろみ」を作ります。ホップを加え煮沸し、冷やした麦汁に酵母を加えて、発酵タンクで低温発酵させる。1~2か月タンクで低温貯蔵し熟成させてから、パッケージングして出来上がりです。普通のビールは最初に絞った麦汁と2番目の麦汁と混ぜて製品化しますが、もろみから最初に流れ出た麦汁だけを使うのが一番搾りだそうです。だから上品な味になるそうです。
♪ お楽しみの試飲
試飲コーナーで、一番搾りと一番搾りプレミアム、黒生等、一人3倍までの試飲ができます。おつまみ付きで、もちろん飲めない方には清涼飲料水などもありました。この時とばかり、ほとんどが制限時間の20分いっぱいまで飲んで満足されたようです。
おいしくいただきました。ごちそうさまでした。50分の短縮コースでしたが充分でした。
糸島バス
これですべてのスケジュールは完了し帰るだけです。
糸島バスの運転手さんご苦労様でした。
細い山道も狭い駐車場もすいすいと安定した運転技術で安心でした。
ーーー解散ーーー
17時少し前には無事、姪浜中央公園に到着し解散となりました。
無理のない行程とバラエティに富んだ内容で、素敵な研修となりました。
できれば天領祭りも見たいところでした。
ご参加の皆さんお疲れ様でした。
研修担当の今宿G大崎さんお世話様でした。
2017年 11月9日(木)8時30分~17時00分 快晴
日田市とその周辺
参加者34 名(野方 13、今宿10、姪浜8、今津3)
参加費 3,500円
[研修行程]
8:30 姪浜中央公園出発 ⇒ 10:00日田埋蔵文化財センタ
⇒ 10:50 豆田町散策(広瀬資料館他)⇒ 12:00 昼食 「いた屋本家」(ウナギ)
⇒ 13:30 大刀洗平和記念館 ⇒ 14 :30~15:50 キリンビール福岡工場
⇒ 16:50 姪浜中央公園解散
秋晴れの暖かい好天に恵まれました。直前キャンセルで昨年より数名少なくなりましたが、野方グループの参加者はいつになく多くなりました。糸島観光のバスで賑やかに日田へ向かいます。山田のPAでトイレ休憩後、日田埋蔵文化財センタに直行です。
日田は、2日後の11・12日が「天領祭り」というタイミングで人出も多く、その準備で慌ただしい豆田町内を、楽しいガイドさんの案内で歩きました。天領という独特の歴史を持つ日田の情緒ある風情を、満喫しました。午後は、筑前町の「大刀洗平和記念館」で、近世の痛ましい戦争の歴史も学びました。
昼食は、老舗のうなぎ屋の「せいろ蒸し」を堪能し、仕上げの生ビールの試飲で帰路のバスも心地よく、楽しいバス研修となりました。
日田埋蔵文化財センタ
少し山手のログハウスのような埋蔵文化財センタでは、学芸員の行時さんの案内で、常設展示と企画展「最新の発掘調査成果展」を見学しました。縄文時代から近世に至る日田の歴史がよくわかります。
入口には、約9万年前の阿蘇山の4回目の破壊的噴火(九州全域に及ぶ)による火砕流でなぎ倒されて、小野川の川底(現地は天然記念物指定)に埋没していた樹木(杉)が展示されています。発見樹木は、13種に及ぶそうで、変形し折れて焼け焦げていました。
豆田町の散策
広瀬資料館
最初に、広瀬資料館に入ります。日田と言えば何といっても、江戸時代の高名な教育家、広瀬淡窓(1782~1856)と「咸宜園」です。
館長説明
広瀬一族
館内は、資料館館長さん自身の手慣れた説明で、淡窓の素晴らしさがよくわかりました。淡窓は、博多から移住した広瀬家の5代目三郎右衛門(博多屋)の長男として生まれ、1805年から講学を始め、文化14年(1817)に現在地に私塾「咸宜園」を開きました。今年がちょうど開塾200年になります。咸宜とは「詩経」の言葉で「ことごとくよろしい」という意味で、学歴・年齢・身分を問わない、門下生の個性を尊重した教育理念が込められています。門下生は、明治30年に閉塾するまで、全国(栃木以外)から約5000人もの人材が育っており、江戸期の最大規模の私塾でした。
葉室麟の小説「霖雨」にもでてきますが、家業の掛屋を継いだ弟の久兵衛も、商人ながら私欲を抑えて、新田開発や諸藩の財政改革にも貢献しました。対馬で朝鮮通信使の対応もやったことがあるそうです。一族はいずれも非凡な才を持っていたようです。
豆田御幸通り
豆田御幸通りから御幸橋を右に折れ、花月川添いを一新橋まで。そこからまた右に折れて、街並みをぐるりと一周巡りました。
紙の燈籠
竹灯籠
花月川は、先般の大洪水で溢れ土砂に埋もれてしまいました。一新橋の下は、今もかなり土砂が残っていました。橋の下には天領祭りで使うランタンや、門前には竹灯籠の準備が進んでいました。
岩屋薬舗日本丸館(国登録有形文化財)
安政2年開業(明治後期改築)の薬屋
草野本家(国指定重要文化財)
あいにく木曜日は定休日でした。
天領日田資料館
天領時代の歴代代官や代官所の資料等
展示してありました。
広瀬淡窓旧宅南家
淡窓の旧宅,広瀬家の隠家としていた。
~~~昼食 うなぎの「いた屋本家」~~~
町内に3軒あるあるうなぎ屋の一つで維新前からの創業160年との事。
せいろ蒸し
食事後は、日田に別れを告げて筑前町の方に向かいます。
大刀洗平和記念館
館内では、まず映像で大刀洗の悲痛な歴史を学び、館の田原さんのガイダンスのあと自由見学です。大刀洗には、大正8年から旧陸軍が東洋一を誇った飛行場を中心とする一大軍都が存在し、大きく発展しました。しかしそのために、昭和20年の米軍大空襲で壊滅的な被害を受け、民間人を含む大勢の命が奪われました。飛行場は特攻隊の中継基地として多くの特攻隊員を送り出した、切ない場所でもあります。尊い犠牲を忘れないために、平和へのメッセージの発信基地とすることが記念館のコンセプトだそうです。
零式艦上戦闘機
館内で唯一撮影が許されている、いわゆるゼロ戦です。世界で唯一の現存機だそうです。天井に展示されたB29の等身大模型から撮影しています。あまりにも違う機体の規模と展示位置は、いかにも哀れで蛇に睨まれたカエルのような気がしました。新館には、特攻関係の展示がありました。
キリンビール福岡工場
案内の吉村さん
平和記念館からすぐお隣の朝倉市馬場にある、キリンのビール工場見学です。
吉村さんの案内で、工場の概要やおいしい一番搾りの出来る工程を順に見学します。福岡工場は、1966年に、国内8番目の工場として稼働を開始しています。
毎日、大きなタンク2本分が出荷されるそうです。
素材の麦から、麦芽をつくり(製麦)、砕いて緩やかに温度を上げ「もろみ」を作ります。ホップを加え煮沸し、冷やした麦汁に酵母を加えて、発酵タンクで低温発酵させる。1~2か月タンクで低温貯蔵し熟成させてから、パッケージングして出来上がりです。普通のビールは最初に絞った麦汁と2番目の麦汁と混ぜて製品化しますが、もろみから最初に流れ出た麦汁だけを使うのが一番搾りだそうです。だから上品な味になるそうです。
♪ お楽しみの試飲
試飲コーナーで、一番搾りと一番搾りプレミアム、黒生等、一人3倍までの試飲ができます。おつまみ付きで、もちろん飲めない方には清涼飲料水などもありました。この時とばかり、ほとんどが制限時間の20分いっぱいまで飲んで満足されたようです。
おいしくいただきました。ごちそうさまでした。50分の短縮コースでしたが充分でした。
糸島バス
これですべてのスケジュールは完了し帰るだけです。
糸島バスの運転手さんご苦労様でした。
細い山道も狭い駐車場もすいすいと安定した運転技術で安心でした。
ーーー解散ーーー
17時少し前には無事、姪浜中央公園に到着し解散となりました。
無理のない行程とバラエティに富んだ内容で、素敵な研修となりました。
できれば天領祭りも見たいところでした。
ご参加の皆さんお疲れ様でした。
研修担当の今宿G大崎さんお世話様でした。
by Fukuoka-heguri
| 2017-11-09 19:23
| 日帰りバス研修
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